ねごと「ETERNALBEAT」

ETERNALBEAT(初回生産限定盤)(DVD付)

ETERNALBEAT(初回生産限定盤)(DVD付)

約2年ぶりとなるフルレンス4作目。


共同プロデューサーとして中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)と益子樹ROVO)が名を連ね、ビートへの意識を特に高めてきた本作。元々スクエアなダンスビートを主体とした楽曲が目立ってはいましたが、この両者の導きも手伝って、リズム隊がますますテクノ寄りのタイトかつクールな質感へと引き締められています。特に中野氏プロデュースの楽曲は影響が分かりやすいですね。シンセの空間的な広がりを強調してよりトランシーに発展した「アシンメトリ」、ダイナミックな演奏としっとりした和メロとの対比が面白い「シグナル」。どちらも従来のねごとらしさを踏襲しつつサウンド面で前進を果たした佳曲だと思います。またその他のセルフプロデュース曲でもアンビエント風の浮遊感が心地良い「mellow」、オープンに突き抜けた力強さと暖かさを同時に感じる「PLANET」など、以前よりフレキシブルなスタイルでエレクトロニクスを導入し、バンドの骨格と有機的な融合を果たしています。その結果彼女らの世界観がより色鮮やかに表現され、深みもグッと増したように思う。何だかんだで作品毎にきっちり成長を見せてくれるから頼もしいバンドだ。

Rating: 8.2/10



ねごと - ETERNALBEAT [4th ALBUM「ETERNALBEAT」]

Creepy Nuts(R-指定 & DJ松永)「助演男優賞」

助演男優賞

助演男優賞

2013年結成の2人組による、1年ぶり2作目ミニアルバム。


R-指定の書く下剋上アティテュード、それはストリートからスターダムを目指すヒップホップイズムよりも、むしろマキシマムザ亮君言うところの白帯スタイルに近い気がします。ヤンキーにもサブカルにも居場所がなく、他人への劣等感をずっと拗らせ続けてきた彼らが、それでもけもの道を行くように自らの流儀を押し通し、そのうち主役を食ってやるとギラついた視線を刺し続ける、そのハングリー精神。フリースタイルダンジョンでは豊富なライミングに加え様々な引用を駆使するなどラッパーとしての矜持をこれでもかと見せつけつつ、直近のツアーではロックバンドとの対バンが目立つといった風に、今では何処にも属せないというスタンスをむしろ楽しんでいるようにも見えます。表題「助演男優賞」はそんな彼らの代名詞そのまま。わずか5曲ながらトラックはヴァラエティ豊か、R-指定もフロウ通り越して歌いまくりと、キャッチーさを強く意識した作りからはヒップホップ内外問わずに自らの魅力を分からせてやるという野心がバリバリ。なおかつラスト「未来予想図」ではシビアな危機感を持って足元を見つめ直す。前作に引き続き彼らのエモさが充満した1枚。

Rating: 8.3/10



Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / 助演男優賞【MV】