the goslings 「GRANDEUR OF HAIR」


フロリダ出身の2人組ユニットによる2作目。初めて聴きました。


サイコさんです。再生した瞬間から果てしなく負の感情に満ち溢れた轟音ノイズが渦巻き、その奥の方ではか細い呻き声のようなヴォーカルが、ゆったりと微かなメロディをなぞるという。いわば非常階段 meets ゴシックってな感じか。とにかく全編に渡って気の発し方が半端じゃなく、マジで呪い殺されるんじゃないかってくらいの怨念が漲ってる。バキバキの動パートではもちろん、嵐の後 (前) の静けさ的な 「Windowpane」 でも中弛みを一切許さない緊張感は凄まじいの一言。何というか、曲が始まると空気がグッと引き締まるのを感じるんですよね。ほとんど恐怖音楽だし、ダメな人は数秒でダメだろうけど、一旦掴まれたらもう最後までズルズルと引き込まれてしまう、それくらいの中毒性があると思います。そんな音楽そうそうないはず。かなり評価し辛いんですが、人によって最高か最低のどっちかだろうから、その中間って事で…。真性の方は根っこから違うなあと。


Rating: 7.0/10
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