メリー 「PEEP SHOW」
- アーティスト: メリー
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/07/19
- メディア: CD
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聴いたのは 「はいからさんが通る」 以来なんですけど (懐かしい!) 、その頃から大きくは変わらずに、同じ路線を真っ直ぐ追求し続けてる感じですかね。レトロでジャジーな昭和歌謡のエッセンスを全体にまぶしつつ、パンク/ビートロック的な疾走感をつけた、今風と昔風が入り交じったスタイル。どの曲でもそういったレトロ感を打ち出してるけど、核にあるのは確実に90年代ヴィジュアル系なんですね。サビとかで疾走するとどうしても端正なヴィジュ臭が滲み出るのは、もはや逃れられない業ですか。その融合は良いんですけど、どうもどの曲もパターンが画一的だし、彼らのような昭和ロックって cali≠gari やムックなんかがすでに踏み慣らしてきた道なので、正直言って新鮮味には欠ける。でも 「さよなら雨」 や 「林檎と嘘」 などの哀愁メロディは純粋に良いし、 「妄想rendez-vous」 では厚みとキレのある演奏がガッツリハマってて凄く格好良い。今後もっと化けそうな気もします。