椎名林檎×斎藤ネコ 「平成風俗」

平成風俗(初回限定盤)

平成風俗(初回限定盤)

ソロとしては4年ぶりの4作目。


「ギャンブル」 「浴室」 は原曲の形が結構残ってるのが逆に意外だったんですが、それ以外は基本的に優雅なオーケストラを従えたジャズ仕様。シングルで見せた方向性の発展型ですね。でも一口にジャズと言っても 「茎」 のディープなムード、 「錯乱」 の鮮やかでアッパーなラテンジャズ、 「迷彩」 の高速クラブジャズと曲調は様々。また溶けるようなアンビエントの 「ハツコイ娼女」 やミステリアスなハウスチューン 「花魁」 、こっちが原曲かと思うくらいオーケストラアレンジがハマってる 「ポルターガイスト」 「夢のあと」 と、ヴァラエティ豊かな内容で楽しませてくれるのはいつも通り。全体的にえらく演劇性が高いというか、林檎さんのヴォーカルも良い意味で演技っぽい気がします。曲に合わせてキャラを作ってる感じ。雰囲気はディープだけど前作のようなダークネスは晴れて、外向けの華やかなミュージカル・エンターテインメントといった作風。これが今の林檎さんのモードなんですね。


Rating: 8.0/10
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