Arcade Fire 「Neon Bible」

Neon Bible

Neon Bible

絶賛を浴びたデビュー作 「Funeral」 から2年半ぶりとなる2作目。


新作でどんな音を聴かせてくれるのか興味津々だったんですが、タイトル通り何やら宗教めいた、さらにディープでゴシックな方向に突き進んでてビビりました。何処か霞みがかったインディロックらしい音作りはそのままに、ストリングスやパイプオルガン、クワイアコーラスも大きく取り入れてえらく重厚なダークさすら感じさせる作風が、あくまで独自の道を歩んでる感じで面白いです。 「Intervention」 とかほとんど教会音楽ですしね。そんで一番お気に入りなのは新録の 「No Cars Go」 。原曲よりさらにパノラマ的な広がりが増して、音の一つ一つが粒立って力強さを持ったように聞こえます。また2曲分を組み合わせたような展開と荘厳な迫力のある音像にシビれる 「Black Wave/Bad Vibration」 も素敵。全体的に少し難解で取っつきにくいところもありますけど、何か得体の知れないパワーがあって耳を惹きつけられるし、聴き込み甲斐のあるアルバムじゃないかと思います。


Rating: 7.8/10
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