ストレイテナー 「リニア」

リニア

リニア

前作からちょうど1年ぶりの4作目。


シリアスで端正な力強さを持ったいつものテナー節は健在ですが、タイトルがリニアなので快活にかっ飛ばした内容なのかなと思ってたらそうでもなく、むしろじっくり聴かせる曲調の方が強く印象に残りました。打ち込みビートを導入し、徐々に浮かび上がるような熱を持った 「CLARITY」 、優しいピアノを前面に出した 「SIX DAY WONDER」 、クールな妖しさが淡々と滲み出てくる 「REST」 、やはり抑制された雰囲気の中で語りが入る異色曲 「LIVES」 と、核を保ちながら新要素にチャレンジしてる曲がチラホラ。その一方でバキバキのベースが唸る疾走チューン 「TRAIN」 、何処かトチ狂ったノリが妙な存在感を放ってる 「BERSERKER TUNE」 とライブ映えしそうな曲も交えて、しっかり緩急つけた構成。でも何にせよ、リリカルでストレート、かつ大人びた青さを持ったテナーらしさはどの曲でも貫かれてて、安心して聴ける内容だと思います。個人的には…もちろん良いんですけど、もっと突き抜けられそうな気もするなあ。今後も期待大ということで。


Rating: 7.6/10
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