ムック 「サイケデリックアナライシス」

サイケデリックアナライシス

サイケデリックアナライシス

昨年12月〜今年2月に行われたツアーの各公演からベストテイクを抜粋したライブアルバム。


メタリックなへヴィサウンドを持ち味としてる彼らですが、ライブだと (シンセを被せる場面もありますけど) 基本的に4人のみの音で、スタジオ盤よりも良い意味で薄汚くささくれ立った音。 「極彩」 「嘆きの鐘」 ではそういったハードコアな生々しさが増してて格好良い。あとアルバム 「極彩」 からの曲がほとんどで昔からの定番曲はカットされてるので、怨念ドロドロではなく 「パノラマ」 「謡声」 など陽サイドの要素が強い内容になってます。 「優しい歌」 のラララ合唱で大団円なんてひたすらにピースフルだし。個人的に明るいムックを許容できるようになったのってライブを見たからでして、ライブだと大きな波の中で揉みくちゃになりながら光を目指してるような力強さがあって、自然と受け入れられたんですね。ダークな雰囲気よりも体育会系的な、真っ当にロックらしいダイナミズムの方が勝ってたからだと思うんですけど。選曲含めて今のムックのモードがハッキリ表れてるアルバムだと思います。荒々しくも垢抜けた、リアルなムックの姿。


Rating: 7.2/10
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