ノイズわかめ 「希望の水」


ギューンカセット所属の3人組によるデビュー作。ジャケ画像が見つからないので代わりにアー写貼っときます。


ギターは深い空間系エフェクトでグニャグニャと怪しく波打ち、時にはバンド名通りにヒステリックなノイズを発する。そしてヴォーカルも同様に空間処理が深くかけられてて、その2つがまるで緩やかに怨念を吐き出してるような、精神的なヤバさを生み出してます。ピッチが不安定だったり演奏が微妙にズレてたり、音にはライブ録音のような生々しさがあったりして、それらがヤバさに拍車をかけてる気がする。ちょうどゆらゆら帝国からロックな肉体性を排除した感じで、ただただ気持ち悪い (笑) 。澄んだ女性コーラスとヴァイオリンが薄ら寒い 「平和」 とかかなり強烈だし。スウィング調の 「先生」 やアップテンポな 「TAXI」 「super sonic」 なんかもありますが、やっぱり一番印象的なのはミドル〜スロウ曲で実感できる、そのサイケで変態的な B 級ダークネス。ずっと聴き続けるのは正直キツいしあまりオススメできないけど、垣間見るくらいならアリかなーと思います。キナ臭くて怪我しそうな大阪アンダーグラウンドの闇を。


Rating: 6.6/10
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