COALTAR OF THE DEEPERS 「TORTOISE EP」
- アーティスト: COALTAR OF THE DEEPERS,下田健二,NARASAKI,有村竜太朗
- 出版社/メーカー: ミュージックマインID
- 発売日: 2007/05/23
- メディア: CD
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その前作は切れ味鋭いデスメタルと突き抜けたポップネスが絶妙に合わさったキラーチューンの連打でしたが、今回はメロディが後退してヘヴィネスが際立った作風になってますね。 「SERIAL TEAR」 「913」 では禍々しさを感じさせるパーカッションと重たいリフが交錯して、アグレッションが刺さると共にシリアスで閉塞した空気が漂ってます。閉塞といってもナッキーの少年声や随所にユーモラスなアイディアを効かせてる辺りは相変わらずですけど。そして3曲目 「EVIL LINE」 は 「CELL」 や 「h/s/k/s」 を彷彿とさせるアップテンポなメロウ曲なんですが、以前に比べると演奏がえらく端正というか、小奇麗にまとまりすぎてて少し拍子抜け、でも日本語の歌詞がいつになくストーリー的でそっちに耳が行き、これはこれでアリかと思わなくもないという。それはラストの、 「SINKING SLOWLY」 系統の壮大で美しいスロウ曲 「TO THE BEACH」 でも同じなんですが。総じてどれも COTD らしいと言えばそうなんですけど、昔のような荒々しさやノイジーさが薄れて、ヘヴィネスとしては普通になりつつあるのが少し気にかかる。アルバムは期待半分、不安半分といった感じですかね。