4hero 「Play With The Changes」

Play With the Changes (Dig)

Play With the Changes (Dig)

Marc Mac と Dego による重鎮ユニットの、6年ぶりとなる最新作。


ドラムンベースの代表格と言われてますけども (多分) 、このアルバムでそういった趣なのは13曲目 「Bed Of Roses」 くらい。決してそれだけに捉われずヒップホップ、 R&B 、ソウル、ジャズといった要素を貪欲に取り入れてヴァラエティに富んだクラブサウンドを展開し、さらにゲストヴォーカルをほぼ全曲に迎えて受け入れやすい歌モノとして仕上げてます。例えば冒頭 「Morning Child」 では心地良いリズムに乗って華やかなストリングスと澄んだ女声ハーモニーがパッと広がって、とてもカラフルで開放的なムードに満ちてますし、それ以外でも幅広い層にアピールできそうな良質メロディが織り込まれた、聴き心地の良いポップチューンが満載。むしろ聴き心地良すぎてインテリア的な BGM になりがちというか、もう少し異物感のあった方が個人的には好みなんですけど、あまり肩肘張らずにゆったり聴くのもアリかなーと。しかしラスト 「Dedication To The House」 だけ何故か歪みの効いたギターが強く主張してるのは、彼らなりのシャレですかね。その辺も含めて、ベテランの余裕が感じられるアルバムということで。


Rating: 7.0/10
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