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うさぎ 「アケミさんとミドリさん」

アケミさんとミドリさん

アケミさんとミドリさん

ミドリの後藤まりこがかつて在籍してたバンドの、1作目にしてラスト作。


良い意味で荒削りな演奏が格好良く、中心には歌謡的なメロディがしっかり立ったオルタナポップロック。ミドリのようにブチキレ全開の性的衝動とかはないですけど、その代わりにディープで湿っぽい情念がベタベタと纏わりついてきます。あばずれた勢いを感じさせつつこの頃はまだまともに歌ってる後藤まりこと、端正で澄んだ声質なだけに時折発する絶叫が素でヤバそうな松本裕子、2人のヴォーカルが効果的な絡みを見せながら、寂しさや愛憎といった負の感情を濃ゆいメロディに乗せて吐き出すという。よりアングラさを増した GO!GO!7188 か、下手すりゃ犬神サーカス団の領域かも。今作中最もキャッチーな 「別れ歌」 で始まり、不安定な感情がグランジーにうねる 「ミオソチス」 、一転してアッパーな疾走チューン 「無情節」 、フォーキーなほのぼの感が印象的な 「死んだらそれでサヨウナラ」 、不協和音炸裂のカオティックな演奏が鬼気すら感じさせる 「アンスリウム」 、心を掻き毟る程にか細く切ない 「夜光虫」 、以上思うように削ぎ落とせない業の歌が6つ。それは色んな意味であまりにも日本的な。


Rating: 7.8/10
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