THE GO! TEAM 「PROOF OF YOUTH」

Proof of Youth

Proof of Youth

イギリス出身の多国籍な6人組による2作目。


ヒップホップの軽快なグルーヴを主軸に置き、それを牧歌的で華やかなメロディ、チアガールみたいにワイワイ賑やかなヴォーカル陣、猥雑でインディー然とした演奏で飾り立てたポップミュージック。そのムードはひたすらハッピーで人懐っこく、垢抜けてなくてクセが強い。そのハッピーさが特に際立って広がる 「TITANIC VANDALISM」 、少し陰りを帯びた曲調で緩やかに涙腺を刺激する 「KEYS TO THE CITY」 等々、彼らならではの痛快なパーティーチューンの連打連打。能天気な明るさだけじゃなく不意に切なさを滑り込ませる辺りも上手いし、演奏のグルーヴも深く身体に響いて自然にアガらせてくれます。ただ気になることと言えば、前作とやってることがほとんど同じで、そのぶん相対的にインパクトが減ってる所でしょうか。よく聴けばヴォーカルの比重が増してよりヒップホップ寄りになってる気もするし、ちゃんと聴き比べればそれなりに違いも発見できるでしょうけど、全体的な印象で言えばはっきり言って一緒。なので手放しで絶賛するのは少し違う気がするという。すでにアイデンティティが確立されてるとも言えるし、ノリノリで楽しめるのは確かなんですけどね。


Rating: 7.6/10
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