ART-SCHOOL 「左ききのキキ」

左ききのキキ

左ききのキキ

「Flora」 からわずか7ヶ月のスパンで完成したミニアルバム。


その 「Flora」 はクリーントーン主体でスッキリした聴き心地のアルバムでしたが、今回はオープナー 「SHEILA」 から荒々しいオルタナサウンドで勢い良く飛ばしてきます。その後もサビで一点突破的にガッと開ける 「左ききのキキ」 、 Nirvana 風のヘヴィな演奏と妖しいメロディが重く圧し掛かる 「Candles」 と、アグレッシブな要素の方が強く印象に残りますね。 「LOVE/HATE」 辺りの頃の感触が戻ってきてるとも言える。その一方で空間的に包み込むクリーンギターと素朴なメロディが沁みてくる 「Ghost of a beautifui view」 、ファンキーなグルーヴをキレの良い演奏でもって上手く取り入れた 「real love/slow dawn」 と流れにしっかり緩急をつけてるし、20分程度にまとまってるのもあって良い感じに最後まで聴き通せます。アートのフル作って曲数多い上に似たようなカラーの曲が続くから、ずっと聴いてると腹一杯な状態になってしまうんですね (曲単体で聴けば好きなのは多いんだけど) 。なので個人的にはこれくらいに引き締まってる方が良いなと思いました。


Rating: 7.4/10
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