チャットモンチー 「生命力」

生命力

生命力

数枚のシングルを挟んで、1年3ヶ月ぶりの2作目。


メロディの良さで頭一つ抜けた 「親知らず」 と、アップテンポで勢いのある 「真夜中遊園地」 は普通に良いなと思いました。あと 「シャングリラ」 は去年から聴いてるけどやっぱり良いですね。それ以外はハッキリ言って全滅。シングルをリリースするたびにメロディのポップさは冴えを失っていってたし、演奏面もラウド感が後退していまひとつグッと来ない音になり、その結果残ったものと言えば、甘ったるさが萌えの境地にまで到達したほわほわヴォーカルに、青臭さと幼稚さがひたすら鼻につく歌詞、あと 「飛び魚のバタフライ」 のサーフとか 「素直」 のピアノ/クラリネットとかいった若干のネタ、そんくらい。 「世界が終わる夜に」 なんてあまりにもお手軽すぎる終末で説得力が感じられないし、前述の 「飛び魚」 とか 「Make Up! Make Up!」 「バスロマンス」 に至っては萌えムード出し過ぎで聴いてて恥ずかしくなってくる。もう 「ハナノユメ」 のようなキラーチューンは出てこないのか…と寂しささえ感じてしまいます。去年の 「耳鳴り」 〜 「シャングリラ」 の頃から色んな意味でだんだん違和感を感じてきて、今年に入ってクオリティの低下とともにその違和感がさらに強くなり、今回で嫌な予感が的中してしまった、そんなアルバムでした。果たして次はあるのか。


Rating: 4.0/10
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