Beirut 「The Flying Club Cup」

Flying Club Cup

Flying Club Cup

アメリカ出身、 Zach Condon によるプロジェクトの2作目。初めて聴きました。


相変わらずジャンルの知識に乏しいのですけども、聴いてる間にジャズ、フォーク、シャンソン、ボサノヴァといった単語が頭に浮かびました。と言ってもオサレカフェ対応のクラブミュージックではありません。とても21歳とは思えないくらい情感たっぷりに歌い上げるミッドローヴォーカル、ノスタルジックな哀愁に満ちたメロディ、さらにストリングスやホーン、マンドリンアコーディオンといったアコースティック楽器がフル活用された、レトロ趣味全開のインディーポップス。全編に渡って丁寧に熟成された珈琲のごとく、奥深い渋さと甘さがじっくり沁み込んでます。個人的にはワルツ調のリズムにアコーディオンの音が乗っかっただけでもグッとくるんですが、躍動感あるパーカッションが効いた 「Nantes」 「Cherbourg」 、内なる情熱が徐々に広がっていくジャズナンバー 「In the Mausoleum」 等々、様々な音色による華やかさと品のある落ち着きを両立したアレンジがどの曲でも絶妙で、自然と流れに引き込んでくれる。セピア色の濃淡だけで魅せる鮮やかさと言うか、アンティークならではの良さがセンス良く表現されてると思います。これからの寒い季節にピッタリな一枚。


Rating: 8.2/10
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