9mm Parabellum Bullet 「Termination」
- アーティスト: 9mm Parabellum Bullet,菅原卓郎
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2007/11/14
- メディア: CD
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彼らは5月の EP で初めて聴いたんですが、その時の方向性をさらに押し進めた内容になってます。ジャキジャキと刺さるようなギターに硬質で抜けの良いドラム、日本人らしい枯れた哀愁を感じさせるメロディ、そして時にはメタル/ハードコア的なアグレッションが牙を剥くギターロック。どれだけ荒々しくなっても演奏は崩れずにきめ細かいタイトさを保ってるのは、良くもあり悪くもありといったところでしょうか。前回はどうも演奏とメロディの噛み合わせが上手くいっておらず、 Enter Shikari に共通するようなノリ辛さ、もどかしさを感じてたんですが、今回その辺はだいぶ解消されてますね。どの曲も2〜3分でビシッと締めており、ライブ映えしそうな佳曲がズラリ並んでます。ノイジーかつ性急に攻め立てるオープナー 「Psychopolis」 や高速ディスコビートでダンスを誘発する 「Discommunication」 、不穏な緊張感を醸し出す 「Battle March」 、ブチ切れたスピードで一気に疾走する 「Punishment」 辺りは特に気に入りました。全体的に見ると少し起伏に欠けるのと、やはり端正すぎるヴォーカルの弱さが気にかかるんですが、バンドの個性はしっかり感じられるし1発目としては十分だと思います。