GAUZE 「貧乏ゆすりのリズムに乗って」

貧乏ゆすりのリズムに乗って

貧乏ゆすりのリズムに乗って

80年代から活動を続ける4人組の5作目。


聴いて衝撃。ひっでーなコレ (笑) 。10曲で13分という驚異の短さ、その間鳴ってるのはジャキジャキズパズパと勢い (だけ) 満点のクソ汚いハードコアパンク。曲間も曲ごとの違いもまるで無し、その上で吐き捨てる歌詞は 「ぬるま湯に浸かってりゃ気持ち良いだろ」 とか 「賞味期限3日過ぎたぐらいでガタガタ言うな」 とかいったガラ悪い飲んだくれオヤジの愚痴レベル。さらに生々しい音質が耳元でカンカンに怒鳴られてるようなリアルさを生み出してたり。確かにサウンドの一点突破的な破壊力に関しては申し分ないですけども、 「世界に誇るレジェンド」 なんていうイメージからは程遠い下世話さ、ある種業の深いどうしようもなさが何だか複雑な気分にさせてくれます。10年越しの新作とのことですが多分めんどくさいから作らなかっただけで、正味2日くらいしかかかってないと思う。80年代から抱える鬱屈した空気、感情がまるで形を変えないままパックされた、まさに奇跡としか言いようのない作品。2008年も良い年になりそうですね。


Rating: 1.0/10
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