verbose 「WONDER」

Wonder

Wonder

イギリス出身、 Allan Richmond のソロユニットによる2作目。初めて聴きました。


エレクトロニカ系の作品はどれもこれもジャケットが良い。このアルバムもジャケの写真の、爽やかな朝日が生み出す明暗の美しさに惹かれて手を出したんですけども、予想を思いっきり裏切られました。神経質なエレクトロビートの上でポストロック/シューゲイザーに通じる柔らかなギターノイズが空間を包む、新手のアンビエントとも言えそうな音響世界なんですが、その垂れ流す音がビックリするくらい根暗。底なし沼にズブズブと嵌りこんでいくように、ディープでアブストラクトな暗黒ムードがジワジワと身体の中に浸透していきます。また音のニュアンスに対する精度が非常に高いと言うか、繊細な生音の響きなど隅々まで神経が行き届いた構築性も感じられる。 「turnleftturnright」 「inyourdisregard」 はスリリングな緊張感が強く出てたり、 「invisibleink」 ではギターフレーズに微かな切なさもあったりして、なかなか聴き応えがありました。そう言えばジャケではいつもと同じ退屈で憂鬱な一日が今日も始まる、そんな風に女性は陽の光に背を向けて顔を覆ってますね。そこがポイントか。


Rating: 8.2/10
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