THE HONEYDRIPS 「HERE COMES THE FUTURE」

Here Comes the Future

Here Comes the Future

スウェーデン出身、 Mikael Carlsson によるソロユニットのデビュー作。


ディープな奥行きを持った浮遊/陶酔感の中、麗らかな陽の光をたっぷり浴びたような極甘メロディが何気なく流れていく、良い具合に力の抜けた良質ポップソングの応酬です。ちょうど 「honey」 「drip」 という名前から受けるイメージそのままの内容というか。牧歌的なフォーク曲 「The Strangest Dream (Pt.1&2)」 でさらりと始まり、心地良い疾走感を纏って鮮やかに舞い上がる 「Trying Something New」 、ネオアコ的な軽やかさの 「I Wouldn't Know What To Do」 、切なさが一層滲み出たハウス曲 「It Was A Sunny Summer Day」 とヴァラエティに富みつつ、春のように暖かく幻想的なムードとスウィートなメロディは一貫。どの曲も展開が少なく、盛り上がり切らずに寸止め気味で終わってしまう所が個人的な好みとズレるんですが、単純に聴いててまったりと気持ち良く浸れるし、魅力的なのは確かです。ベルセバ等の落ち着いたポップスやシューゲイザー界隈、あと New Order 好きな人なんかも聴いてみては。


Rating: 7.4/10
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