munimuni 「曲がる世界」


都内を中心に活動する4人組の、ミニアルバムとしては初の作品。


活動してるフィールド的にはヴィジュアル系に属すと思うんですが、中身はむしろ80年代ゴシック/ポジパンの匂いを強く感じさせる音楽性。冷たくダークな雰囲気を醸すクリーントーンとグルーヴィに踊らせるリズム隊が格好良い 「パワー」 「曲がる世界」 や、カオティックな音の渦が牙を剥く 「豚truth」 など、耽美ゴシックな世界観を予想以上にタフなアンサンブルでしっかり聴かせてくれる。またエンジニアを凛として時雨北嶋徹が務めており (何故) 、シャープで生々しい音が空間的に混ざり合って非常に臨場感のあるサウンドを生み出しています。そんな感じで曲自体はとても格好良いんですけども…いかんせんヴォーカルが音痴自己陶酔的な美意識に浸り過ぎてて、少々聴き苦しい箇所もチラホラ (苦笑) 。特に無限マイナス 「死者列車」 のカヴァーはヴォーカルの弱さが目立ってしまい残念な印象。何かメンバーのブログとか見ても何処まで本気なのか掴み辛いんですが、バンド自体がオマージュの塊だと捉えれば良いのかなーと。個人的には結構お気に入りだけどあまり他人にオススメはしません (笑) 。


Rating: 7.0/10
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