KOKIA 「The VOICE」

The VOICE

The VOICE

声楽出身のシンガーソングライターによる6作目。初めて聴きました。


タイトル通り主役となるのは声。その張りも艶も十分に備わったヴォーカルは切なさ、勇ましさ等といった感情をしっかり響かせており、コーラスワークも含めて実に表現力豊かです。そして楽曲の方はクラシック/オペラに通じる荘厳さが貫かれた 「Follow the Nightingale」 「il mare dei suoni」 、アイリッシュトラッド風の 「song of pocchong〜雫の唄」 、教会音楽的な清らかさで満ちた 「everlasting」 に 「Ave Maria」 のカヴァーもあったりとヴォーカリストとしての力量を示す曲がある一方で、素朴に J-POP してる 「届きますように」 「ごめんね。」 「私にできること」 もありといった具合にえらくヴァラエティ豊か。ストレートな仰々しさや密度の濃さもあってか個人的にはファンタジー物のサントラ的な印象、或いは声優ポップス (というか坂本真綾 「少年アリス」) に通じる所もあると感じてなかなか気に入りました。ただ歌詞は死んだ友人とか被災したファンに向けてといったテーマを直接的に出し過ぎて、むしろあざとさを感じてしまうのが残念かなーと。でもその歌声が持つ魅力は確かな物だと思うので、音楽エリートとかいった先入観なしで聴いてみては如何かと。


Rating: 7.6/10
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