BAUHAUS 「GO AWAY WHITE」

Go Away White

Go Away White

オリジナルメンバーで再結成した4人組の、ラストアルバムと銘打たれた25年ぶりの復活作。


ゴシック/ポジパンのオリジネイターであり伝説的存在ということですが、俺はだいぶ昔に 「Mask」 だけ聴いて終わってました (しかもかなり記憶あやふや) 。それで今回の新作を聴いたところ…前半だけ聴いた時は正直良さが全く分かりませんでした。グラムとポストパンクが中途半端に混ざったような音楽性は自分の考える 「ゴス」 の感覚から程遠く、また普通にロックとして聴いてもガシャガシャしたギターにやたらもっさりしたリズム隊と、まるでスカスカの骨抜き状態なアンサンブルは迫力もクソもなくて、 「こりゃ今現在の感覚で受け入れられるもんじゃないだろ」 と聴いてる間に怒りすらこみ上げてくる始末。でも後半の 「Saved」 「The Dog's A Vapour」 「Zikir」 といったスロウチューンには素直に痺れました。何処か宗教的な妖しさと研ぎ澄まされた緊張感、冷たくダークな瘴気が深い奥行きの中に蔓延しており、その毒にずぶずぶ嵌っていくような感覚に陥った。しかしここからバウハウスという看板を取っ払った時にまともに聴けるのかと考えるとやはり疑問の方が強いなあ…。ちょっと現役感無さ過ぎじゃないかと僭越ながら思いましたです。


Rating: 4.4/10
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