ロマンポルシェ。 「もう少しまじめにやっておくべきだった」
10周年記念BEST ALBUM「もう少しまじめにやっておくべきだった」
- アーティスト: ロマンポルシェ。
- 出版社/メーカー: ミュージックマインID
- 発売日: 2008/03/26
- メディア: CD
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意図的に低音を極力排除したチープなシンセサウンドでナンセンスな歌詞を歌いつつ、無意味にディレイかけまくって不条理な男気を啓蒙。そんな隙間産業まっしぐらのコンセプトの下に集められた楽曲は、どれもこれも全身の力を抜く怪作だらけ。 「首なしライダー」 「変質者+人格者≦貴方」 とか 「これ大丈夫なのか?」 と聴いてるこっちがだんだん不安になってくる感じで良いですが、個人的に一番なのは THE STALIN 「解剖室」 カヴァーですかね。猟奇的な歌詞と音の間抜けさとの相乗効果が夢にまで出てきそうな気持ち悪さを生み出してる。そしてブックレットには掟ポルシェによる楽曲解説が載ってるんですが、これがまた80年代ニューウェーブに対する愛情と罵倒、自虐とエスプリに満ちていて妙に引き込まれる。 「この曲は○○風」 とかさらりと言っちゃう身も蓋もないほどオマージュ精神全開な所も痛快。まーでも冷静に点数つけるとしたらそんな高くはならないですが、存在としては好きです。あと2枚目は説教がたくさん。聴いてる間すげえ時間を無駄使いしてる気になれます。