LITE 「Phantasia」
- アーティスト: LITE
- 出版社/メーカー: DAIZAWA RECORDS / UK.PROJECT
- 発売日: 2008/05/21
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 50回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
ポストロック/マスロックにカテゴライズされるバンドだと認識してるんですが、全てのパートが実に鋭く突き刺さるような音。それは単純な轟音/爆音といった類のものではなく (もちろん激しく音を拡散させる場面もありますが)、一切の無駄を削ぎ落としたソリッドで金属的、かつひどく生々しい響き。そこから繰り出すフレーズは一貫してシリアス、その中に何処となく和風なニュアンスも感じさせるという、ちょうど ZAZEN BOYS や downy をさらにコアに向かわせたような作風。流浪の侍が抜刀するかのごとく鳴らされる音と音、その隙間に生じる緊張感にビリビリ痺れさせられました。全曲インストですが前衛に走り過ぎずキャッチーなインパクトも備わってるのがさらに好印象。彼ら流のアグレッションが冴え渡る 「Ef」 、4つ打ちディスコグルーヴを取り入れた 「Infinite Mirror」 、不穏と感傷が絶妙に入り混じる 「Black and White」 なんかは文句なく格好良いです。でもまだ曲によって出来不出来の差が大きい気がする、というか聴かせるタイプの曲が若干弱いと思うので、そこでもう一皮剥けてくれれば。