KETTEL 「MYAM JAMES PART1」

Myam James Part 1

Myam James Part 1

オランダ出身、 Reimer Eising によるユニットの最新作。初めて聴きました。


情報によると 「MYAM JAMES」 シリーズ第1弾とのことですが、これって純粋なオリジナルじゃなく企画盤みたいな感じなんでしょうか。とりあえず今作の感想としては、実にエレクトロニカらしいエレクトロニカというか。空間的に散りばめられた多彩な電子音/生音が穏やかで品のある雰囲気を作り出し、そこにスパイスとしてきめ細かく神経質なビートを効かせたサウンド。多分エレクトロニカと言われて 「大体こんな感じ」 と想像できる音をそのまま展開してる、それくらい王道を行ってる気がします。でも中盤 「SHIMAMOTO」 では何処となく和風の音階を取り入れて軽やかな疾走感と上手く合わせ、 「CHURCH」 ではタイトルそのまま教会音楽風の旋律で厳かなムードを醸し出したりと、曲ごとに面白い試みも見られますね。どれも単なるネタじゃなく自分の作風の中にちゃんと咀嚼してる感じで好印象。ガチガチに構築的になりすぎず、シンセの柔らかくチープな音色が敷居を低くしてる所もあるし、肩の力を抜いて聴くにはちょうど良い1枚かと思います。


Rating: 7.2/10
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