BENGA 「DIARY OF AN AFRO WARRIOR」

Diary of an Afro Woman

Diary of an Afro Woman

ロンドン出身の DJ による2作目。初めて聴きました。


ジャンルとしては所謂ダブステップです。ダブ特有の奥深くミステリアスな音像の中で、スタイリッシュに洗練されたガラージサウンドが展開されるという。でも個人的にはそれほどダブっぽさを感じなかったというか、もちろん濃霧のかかったようなエコー/リバーブ処理はそこかしこに見られるのですが、それよりはリズム音のひどく覚醒したシャープな響き、そちらの方が強く印象に残りました。どの音も音色の選択やアタック感の調節など、細部のニュアンスに至るまで厳しく選び抜かれた上で配置されてる、それくらい音の鳴り方に対して神経が行き届いてます。初めは無機質というか無表情すぎてイマイチ聴き所を掴みづらいのですが、 「E Trips」 以降はアップリフティングなグルーヴが強くなって若干聴きやすくなる。あと以前に 「ダブステップは2000年代の Massive Attack」 という謳い文句を何処かで見かけてたのですけど、この作品聴くと少し納得しました。 Massive Attack からヴォーカル抜いてクラブ向けにダンサブルなノリにするとこの作品みたいになる、気がする。


Rating: 7.0/10
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