THE SUBWAYS 「ALL OR NOTHING」

All Or Nothing

All Or Nothing

イギリス出身の3人組による2作目。初めて聴きました。


先日のサマソニでは暑さに負けて見逃してしまったんですが、この作品は非常に良かったです。一応 「若々しくてパンキッシュ」 という前情報を聴いてはいたけど、最初はもっと緩やかで線の細い所謂 UK ギターロック然としたものだと思ってました。しかし実際の内容はタイトかつヘヴィに引き締まったサウンドオルタナ/ハードロックの影響を強く感じさせ、かつ重心を落としすぎずパンク/ロックンロールのささくれ立った勢いを持って突っ走るという、その荒々しさ重視なアンサンブルはむしろアメリカ的でほとんど予想外でした。またメロディ面では男女ツインヴォーカルという編成を存分に活かし、どの曲でも風通し良く清涼感のあるコーラスをフックとして仕掛け、ラウドな演奏と合わさって実にキャッチーに響いてきます。牧歌的カントリー風な 「MOVE TO NEWLYN」 やしっとりした切なさの 「STRAWBERRY BLONDE」 といったアコギ/ピアノ主体の曲でも決して勢いは殺さず、起伏に富んだ流れを生んでいて一気に聴き通せる。これだけストレートで爽快な聴き心地を感じたのは去年の Paramore 以来かも。フレッシュな魅力に満ちた快作。


Rating: 8.8/10
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