SCARS ON BROADWAY 「SCARS ON BROADWAY」

SCARS ON BROADWAY

SCARS ON BROADWAY

SYSTEM OF A DOWN のギタリストとドラマーによる新バンドのデビュー作。


内容はやはり SOAD を彷彿とさせる、というか SOAD からバカっぽさと展開を減らしたようなヘヴィ・ロックンロール。 「STONER HATE」 「CHEMICALS」 なんかは上手いアイディアが効いてるし、この作品単体として見れば決して悪くはないんですが、やはり SOAD と比べるとどうしても食い足りなさの方が勝るなあ…。ちょうど去年の Serj Tankian ソロとこの作品を足せばそのまま SOAD に相当する感じで、 Serj の方がユーモア/毒々しさを多く持ち合わせていたのに対し、こちらは愁いのメロディを演奏のキレで引き立てる直球勝負な曲が多いですね。その辺でお互いのキャラの差が垣間見えるという意味では面白いですけど、そういうメタな楽しみ方だけじゃどうにもこうにも。何より Serj が抜けたぶんの穴がまるで埋まってなくて、バンドの半分が半分のままで終わってるというのが痛い。何かしら SOAD には無かった新要素を導入するか、 Serj 以上のロクデナシを招くか (笑) 、とにかくこのバンドならではという強い個性が欲しいところです。


Rating: 5.6/10
Links: 【公式】 【MySpace】 【Wikipedia