Slipknot 「ALL HOPE IS GONE」

All Hope Is Gone

All Hope Is Gone

「VOL.3: (THE SUBLIMINAL VERSES)」 以来4年ぶりとなる4作目。


音がさらに硬質になってたりメロディが増えたり曲によってはギターソロも入れたりと、前作で見せた 「真っ当なヘヴィメタルサウンドへの移行」 がさらに推し進められた内容になってます。特に中盤 「DEAD MEMORIES」 「VENDETTA」 といったミドルチューンや悲哀を湛えたバラード 「SNUFF」 では演奏のヘヴィネスこそ保たれてるものの、ヴォーカルはほとんどデスシャウトを放棄してシリアスなメロディを力強く歌い上げてる。その一方でダークかつ重厚なギターリフが圧し掛かる 「SULFUR」 、軍隊の行進のような重々しいグルーヴが印象的な 「PSYCHOSOCIAL」 は極悪なアグレッションが強く出た納得のキラー曲。そんな感じで頭に残りそうな曲は幾つかありますが、さすがに 「Iowa」 を初めて聴いた時のような衝撃はないかなあ…。メタルの様式を打ち出すという方向性が何だか従来のヤケクソな勢いを削いでるようで、十分に良いようには機能してない気がするんですね。変に落ち着いてる感が出てきてるというか。メロディがさらに練り込まれたらまた印象変わるかもしれないけど、とりあえず今の時点ではまだ新要素を消化しきれてないと思いました。


Rating: 6.4/10
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