school food punishment 「Riff-rain」

Riff-rain

Riff-rain

2004年結成の4人組による3作目ミニアルバム。初めて聴きました。


美しく澄んだ響きのピアノに浮遊するエレクトロニカ的シンセを織り交ぜ、端正で凛とした歌声の女性ヴォーカルがその真ん中で魅力を放つ。坂道を軽快に駆け下りていくような疾走感、メロディの透明な瑞々しさが眩しく弾ける 「flow」 「feedback」 、スぺーシーな音の群れが深くミステリアスな空気を醸す 「egoist」 、一転して荒々しくもがくようにギターもシンセも暴れ回る 「killer」 、断片的な音をパズルみたいにシュールに組み合わせた 「二人海の底」 、シンプルな歌で穏やかにフェードアウトしていく 「over」 と一気に心地良く聴かせる6曲。プログレッシブなリズムや音響面などアレンジではマニアックな凝り方をしつつ、ドラマタイアップも納得の真っ当なガールズ J-POP として単純明快にも聴かせてくれる、そういったポップネスと実験性の理想的なバランスもさることながら、何より楽曲全体に若手らしくフレッシュな勢いが溢れてるのが良い。理屈より先に感覚に直接訴えかけるパワー、これから上り調子といった脂のノリを強く感じさせます。例えば 「少年アリス」 の頃の坂本真綾トルネード竜巻あたりが好きな人にはジャストじゃないかと。今後も要チェックですねこれは。


Rating: 8.6/10
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