チャットモンチー 「告白」
- アーティスト: チャットモンチー
- 出版社/メーカー: KRE(SME)(M)
- 発売日: 2009/03/04
- メディア: CD
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前作 「生命力」 でひどく落胆させられたのでほとんど期待の無いままに聴いてみたんですが、思ってたよりはまだ良かったかな。まー相変わらず高音ほわほわヴォーカルの萌えオーラが聴いててキツくなるのと、 「長い目で見て」 「LOVE is SOUP」 とかで見られるユーモアセンスがどれも薄ら寒いんですけど、ラウドに走るドラムやギターの厚みなど、ロックバンドらしい体力が若干戻ってきてる気がします。それと 「あいまいな感情」 と 「やさしさ」 、この2曲は頭一つ抜けて良いと思いました。どちらもノスタルジックな郷愁を滲ませるスロウ曲なんですが、前者はシンプルな演奏と深いリバーブが遠い夕陽の中に溶けていきそうな優しさを醸し出し、後者はエフェクトがかったヴォーカルがまた別の質感で幻想的なイメージを纏って浮かび上がり、徐々にエモーショナルな力強さを増して広がっていく佳曲。何と言うか、このバンドは変に新しい面を見せようとかライブで盛り上がろうとか考えず、もっと単純に表現したい感情や情景を突き詰めた方が良いんじゃないかと思う。これが自然体かどうか知りませんけど、どうも力の入れ方を間違えてる気がしてならないです。