MAJOR LAZER 「Guns Don't Kill People... Lazers Do」

Guns Don't Kill People: Lazers Do

クラブ系プロデューサー、 Diplo と Switch によるコラボユニットのデビュー作。

不勉強ながらメンバーの本業をどちらも聴いたことがないのですが、これはスマッシュヒットであります。今回のコンセプトは 「レゲエ/ダンスホール」 とのことで、土臭く挑発的なノリでお届けするアッパー曲や、ダブ的音響性も備えたユルユルの横ノリ曲などありますが、ここで面白いのは確実に前者。様々なシンセ/ビートやゲスト陣のラップ/ヴォーカルが自由奔放に散りばめられ、フリーキーなアイディアがそこかしこに仕掛けられたサウンドは下手すりゃ Basement Jaxx 以上に即効性抜群。でもオーバープロデュース気味に音を詰め込みすぎることはせず、必要な音が確信的に適材適所で鳴ってるという印象も受ける。強烈に身体を揺さぶるダンスグルーヴとゴテゴテした音の構築はキッチュで下世話、なおかつ全体から受けるイメージはスタイリッシュでクールというね。特に今を時めくオートチューンと激スウィートなメロディに彩られた 「Keep It Goin' Louder」 は白眉のキラー曲。その他も 「Hold the Line」 「When You Hear the Bassline」 「Mary Jane」 「Jump Up」 辺りグルーヴ強すぎで最高です。クラブ/ポップ/ロック問わずマッシブに突き刺さりそうな好盤。

Rating: 8.2/10
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