Rodrigo Y Gabriela 「11:11」
- アーティスト: ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2009/09/02
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
様々な先人アーティストに触発された11曲とのことですが、基本的には今までの路線をそのまま踏襲してます。2つのアコギが打楽器のごとくパーカッシブに打ち鳴らされ、指板の上を自在に駆け巡る激情ラテン/フォークサウンド。音の鳴り一つ一つが硬質になって鋭く刺さるような印象を受けるのと、要所要所でエフェクターを噛ませたりミックス的にも洗練されてたりと、若干メジャー感が出てきてる気がする。ほとんど変わってないと言えば変わってませんが、それでも相対的にインパクトが落ちてないのが凄い。ラテンならではの刹那的な情熱を振り撒くメロディと、4つ打ちの躍動感を完全に体得した人力グルーヴ、それらが折り重なって生まれる感情の奔流。どうしてアコギだけでここまで凄まじいうねりが生み出せるのかと。王道ナンバー 「Hanuman」 を皮切りに、ブルーズ/ハードロック成分が注入された 「Buster Voodoo」 、途中何故かサバト空間に突入の 「Savitri」 、彼ら流のバラードと言えそうな憂いに満ちた表題曲 「11:11」 等々、本当に聴いてるだけで血が沸騰する必殺曲の応酬。一切隙の無い攻撃に今回もノックアウトされっぱなしでした。また苗場で会えたらいいね。