Base Ball Bear 「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」

(WHAT IS THE)LOVE&POP?

(WHAT IS THE)LOVE&POP?

シングル5枚を挟んで、1年9ヶ月ぶりとなる3作目。


作品を重ねるたびにメジャー感が増し、ポップバンドとして着実に前進を遂げている感がある彼らですが、この作品でもそのポップネスは最高値を更新。オルタナティブ/ポストパンクの要素を含むアンサンブルはやはり NUMBER GIRL の影響を感じますが、その影響もカラフルかつ爽快に広がる J-POP メロディと完全に同化。曲によっては一瞬ミスチルか?と思うくらい王道だし、甘酸っぱく眩しい青春まっしぐらな歌詞も (捻った表現が散りばめられてるとは言え) かなりストレート。以前はそういった王道を進むことに対して何処かニヒルな視点も併せ持っていた気がするのですが、ここまでくると開き直りにも似た突き抜けっぷり。しかしながら瑞々しく弾けるポップロックを鳴らすことに一点の躊躇も無く、そのスタンスが今までと比較しても一番明確に出ていて、それがもはや痛快ですらあります。アッパーな勢いに満ちた 「Stairway Generation」 「changes」 「LOVE MATHEMATICS」 、あと優しくほのぼのした雰囲気の 「LOVE LETTER FROM HEART BEAT」 なんかも良いですね。全体の尺をもう少しコンパクトに纏めてほしかった気もするけど、個人的には今までで一番好きかもです。


Rating: 7.6/10
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