Limited Express (has gone?) 「LTD」
- アーティスト: Limited Express(has gone?)
- 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
- 発売日: 2009/10/10
- メディア: CD
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以前からの方向性を踏まえ、さらに焦点を明確にしてきたような印象。各パートの鳴らす音がジャキジャキに研ぎ澄まされた、ポストパンク的で金属質な硬さを増して拮抗し、火花を散らす。スリーピースというシンプルな編成、現場の臨場感を重視したローファイで生々しい録音がその音の凄みをさらに引き立ててます。ある種ハードコアにも肉薄する殺伐とした刺々しさですが、中心の女性ヴォーカルはそんな攻撃性とは裏腹に、素っ頓狂なハイトーンで天真爛漫に歌い、叫ぶ。ハイテンションという点では共通してますが、闇雲にはしゃぎまくる子供みたいな惚けた脱力感が、バックの演奏と合わせて奇妙な味を生み出してます。個人的にはその子供っぽさに若干背中のむず痒くなる思いが無きにしも非ずですが、ライブで聴けばこちらもテンションだだ上がりであろう、シャープでラウドで疾走感も満載なアッパー曲の連打連打。ディスコやらファンクやらとリズムパターンが二転三転する 「Rhythm & Balance」 、ベースがエグい音を出しながら大蛇のようにうねるグルーヴを生み出す 「Check the MICROPHONE」 が特にお気に入りですね。 Deerhoof にも通じそうな独自のパンク解釈。
