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wooderd chiarie 「サクラメント・カントス」

サクラメント・カントス

サクラメント・カントス

2001年結成の4人組による2作目フルアルバム。初めて聴きました。


父はポストロック、母はギターポップ。幾重にも重なる様々なギターの音色が空間的な奥行きを生み出し、ミステリアスな音響空間を構築する。抽象的な言葉を繋ぎながら、深い夜の森の中へと迷い込んでいくような、幻想的なダークネスを展開しています。靡くような緩やかさで 「生まれ変わるため」 と繰り返す 「アルター・エゴ」 や、クールな疾走感を持った 「アイメ」 でも目の前を霧で覆われたような不安、焦燥のような感覚が常に纏わりつく、その透明で憂鬱なサイケデリアには思わず陶然としてしまう。この感覚は sleepy.ab にも通じるものがあるかと。そしてヴォーカル。柔らかなファルセットを交えつつ、ほぼ常にビブラートを効かせた、消えかかる灯火のような声。ナイーブながら確実に曲の中で存在感を発揮し、その音世界をポップで伝わりやすいものにしてる、不思議な魅力のある歌声だと思います。その翳りがとても心地良く感じていただけに、 「オルフォイス」 「asa→hiru」 のような比較的明るさを感じさせる曲調には少し違和感も残るのですが、総じてはなかなか好印象。もっとスケール (妄想度) を広げてくれるとさらに面白くなるかも。期待の新鋭であります。


Rating: 8.2/10
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