神聖かまってちゃん 「友だちを殺してまで。」
- アーティスト: 神聖かまってちゃん
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: CD
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神聖かまってちゃんを聴くたびに俺の心はざわざわします。彼らに関しては以前から自作のネット動画を沢山見てたのですが、画面見てるだけでそのグダグダっぷりが伝わってくるライブの酷さ、ハンドメイド感と居た堪れなさに満ちた PV 、そして中心人物の子の色んな意味でギリギリな言動の数々。どれを取っても見てるこっちが (;´Д`) みたいな顔になるんですが、それが天然の衝動なのか単なる話題作りのポーズなのか読めない所があって、その読めなさがある種カルト的な魅力に転じてる気がする。そんなギミック塗れの出で立ちですが、肝心の曲の方はどうか。これが吐き気がするくらい素晴らしいんだよ。下北系オルタナポップに乗っかるピアノがベタな感傷を奏で、ヴォーカルはエフェクトで思い切り声色を変えつつ、視点の定まってなさそうな気持ち悪さと、腹の底から出す真摯さを持って歌う。神聖 (真性) かまってちゃんの名に相応しい、美しき自意識バーストソングの数々。ニート、引きこもり、いじめ、そしてロックンロール。この見てはいけないものを見てしまった、けれど目を背けられない感覚。まるで銀杏BOYZと初期七尾旅人の融合か。他人には迂闊に薦められない地雷盤。