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ジュウイチジャナイ(良心盤)

ジュウイチジャナイ(良心盤)

半年ぶりの新作となるミニアルバム。タイトルの読み方は 「11じゃない」 。


性急な疾走感とスリルがザクザク突き刺さる 「反ッ吐」 、コミカルかつ辛辣な皮肉の効いた 「マネキン」 、妖しく靡くようなダークネスが立ち昇る 「散影」 、いつもに増して GOATBED っぽさを感じる 「新奇テキスト」 、クールな哀愁が緩やかに流れる4つ打ち曲 「オーバーナイト ハイキング」 、80〜90年代初期ロック歌謡のパロディ的な 「クロニック ダンス」 、以上6曲。このボリュームは正直中途半端に感じるんですけど、消費期限が間近に迫ったスケジュールの都合上仕方なかったんでしょうか (笑) 。しかし内容は少数精鋭と言える充実度。前作 「10」 で提示した彼ら流のロッキンニューウェーブサウンドを引き継ぎつつ、音作りはさらに硬さ/鋭さを増して引き締まった質感で、無駄を削ぎアグレッションがより前に出た印象を受けます。特に前半3曲の畳み掛けには一撃でノックアウト。勢いの良さとともに頭に残るフックの強さも備わっており、歌詞やアートワークに感じる仄かにダーク/アングラなムードも相まって、自分の中では第7期なりの 「第2実験室」 といったイメージ。依然としてクリエイティヴィティの高さを感じさせてくれる良作です。ところで本当に期限は切れたのか?


Rating: 8.4/10
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