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9GOATS BLACK OUT 「TANATOS」

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TANATOS

TANATOS

フルレンスとしては初となる新作。


過去のミニアルバム2作を踏まえ、自分たちの個性をより明確に提示した内容になっています。アレンジはマニアックな練り込みが強くなり、シンセ/エレクトロ要素と疾走感ある生演奏のバンド感が交錯。その一方でメロディはブルージーな歌謡曲とも言えるほどメロウさを増し、艶やかで妖しい歌声がそのメロディの陰影を一層濃くする。この靡くようなダークネスの色気、毒気は彼ら独特のものと言えるんじゃないかと。しかし楽曲の構成がだんだん妙な捻り方になってきてるというか、あまり良くない意味で凄く頭を使ってるような印象もあります。まだエレクトロ要素を完全には消化し切れていないからか、必要以上にアレンジを練り込み過ぎて不自然なプログレ感に陥ってきてる気がする。本来中心に在るメロディの憂い、切なさは結構ベタなものであると思うんですけど、それをアレンジ/構成で先の読めないものにしようと無理矢理矯正してるような感じ。低熱の空気の中を滑り落ちるような 「Harms」 や、終盤に連発されるロックンロールナンバー 「Who's the MAD」 「Minus」 、そして新境地の 「願い」 といった良曲もありますが、全体としては少し煮詰まりを感じてしまいました。


Rating: 6.0/10
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