モーモールルギャバン 「クロなら結構です」

クロなら結構です

クロなら結構です

前作から7ヶ月ぶり、メジャーデビュー作となるミニアルバム。


あれれれれ…こんなもんか?基本的なフォーマットは前作と変わらず、ギターレスの変速スリーピースによるエネルギッシュな演奏とスウィートなメロディで、小学生レベルの下ネタ歌詞を強引に聴かせる変異種 J-POP 。しかし今作の収録曲を先日のライブで聴いた時は、もっと勢いや説得力があったと思うんだけどなー。メジャーの環境らしく音質面のビルドアップはあるものの、どうもメロディや構成の練り込みがどの曲も足りないし、演奏も本来のグルーヴが感じられず中途半端に陥ってしまってる印象を受けます。 「悲しみは地下鉄で」 「パンティー泥棒の唄」 のバラード2連発は新機軸といった感じでまだ良いけど、冒頭 「ユキちゃんの遺伝子」 「裸族」 といったアップテンポの曲はもっと良い感じに出来るだろうという物足りなさを覚える。前作からあまりスパンを空けずのリリースだけど、ちょっと急ぎ過ぎたんじゃなかろうか。6曲のミニアルバム (うち2曲は意図の見えないインスト) という形態もちょっと消化不良だし、制作期間が足りなかったのかという邪推もしてしまいます。良いものを出せるポテンシャルはあるはずなので、次に期待ですね。


Rating: 5.2/10
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