!!! (chk chk chk) 「STRANGE WEATHER, ISN'T IT?」

Strange Weather, Isn't It ? [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC261)

Strange Weather, Isn't It ? [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC261)

メンバーの脱退、死去を経て、3年ぶりとなる4作目。


どファンキー。全編通してとにかくそのグルーヴの強烈なこと。ファンクもディスコもアフロもポストパンクもダブも一切合切貪って消化した肉食系ダンスミュージック。ねちっこく粘って軽やかに跳ね、鼓膜と同時に骨肉を震わすビートの一打一打。音像はシンセ/エレクトロニクスのフィルターを通し、スタイリッシュに洗練された印象も受けますが、リズムの叩き出す快楽性は極めて土着的であり本能的、ある種性的ないかがわしさすら感じる。そもそもファンク、というかダンスミュージック全般は性的なファクターを持ってしかるべきだから、それを感じさせる彼らの鳴らす音は正しいでしょう。もはや体裁など構ってられない、身体中のいろんな体液振り撒きながらダンスの享楽に全霊を捧げと言わんばかり。前作で言えば 「All My Heroes Are Weirdos」 のような飛び抜けたキラー曲はないですが、全体の粒は揃えられてスムーズに流れ、アトモスフェリックな深みも見せながら躍動を途切れさせることなく繋げていく。これは絶対ライブで聴いた方が楽しいでしょう。 金曜ホワイトのトリを任されたフジロックでは何かしら奇跡が起こるはず。


Rating: 7.8/10
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