CASCADE 「メガラニカ」

メガラニカ

メガラニカ

昨年再結成を果たした3人組の、本格復帰となる9年ぶりフルレンス。


カスケードに関しては全作品を追えてない&ちゃんと聴くのが相当久々なのでアレなんですが、おいおいこんなバンドだったか?と思った。良い意味で軽薄ナンパなニューウェーブポップバンドというイメージを個人的には抱いてて、この作品にもそういった側面は残ってるものの、それよりもバンドアンサンブルの骨太なゴツさがインパクト大。2002年の解散後に各メンバーの培った経験がフィードバックされてるのか、ガッツリした厚みに強化されたギター、アタック感がしっかり身体に響くビート、そして打ち込みも仄かにチープさを残しつつトランス仕立ての派手さ倍増。唯一 TAMA のフェミニンで軽快なヴォーカルだけはあの頃のままですが、このサウンドの変わり様にはなかなか面食らいました。これはもう斜に構えたB級ではなく、凛とした王道。相当に力入ってる。この力の入り方がカスケードとしてはどうなんだろうという違和感も少し残るんですが、フレッシュな煌めきを放つ現代対応ポップロックとして単純に聴けば良質だし、別物として捉えるべきか。でも最後の 「Steve 〜仰ゲバ東都市〜」 はさすがにギャグでしょう (笑) 。まさかの THRASH METAL!!


Rating: 7.2/10
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