FUJI ROCK FESTIVAL '10 2日目


昨日に引き続き、フジロック2日目です。



今日も朝から参戦するため早起きなのだけど、すげえ眠い&足に力が入らない。日頃の運動不足が思いっきり祟ってるなーと痛感。この日は朝〜昼間はほぼ晴れでした。苗場でもやっぱり日光は鋭いね…。今日はあまり無理せず行きたいと思いつつ朝からハイネケン投入して向かうの巻。


LITE @ RED MARQUEE
本日のトップバッター。国産ポストロックの4人組です。俺てっきり彼らって残響レコード所属だと勘違いしてたんだけど、実際に音からは残響イズムのようなものを強く感じました。ジャキジャキに尖った鋭角ギターサウンドを主体とし、アグレッシブなビートで攻めるタイプ。でも彼らの場合は良い意味でゲーム音楽の BGM 的な解りやすさがあると思う。変拍子を織り交ぜながらも印象としてはストレートで、研ぎ澄まされた緊張感と何処かミステリアスなムードはちょうど RPG の戦闘シーンなんかにマッチしそう。ほらゲーム音楽家ってプログレ畑の人多いし。時には無音の間を多用したキメが音の居合抜きの様相を呈したり、余計な贅肉が一切削がれたストイックなサウンドには痺れさせられました。彼らは以前に 「Phantasia」 を聴いて以来遠ざかってたけど、またちゃんと聴いてみます。


怒髪天 @ WHITE STAGE
お祭りバンドはとりあえず押さえとかないとな!彼らは数年前の MINAMI WHEEL で見て以来ですね。シンプルなパンク/ロックンロールとほんのり演歌調のポップなメロディに乗せて日本男児の大和魂とは何ぞや?と問いかけ、啓蒙する。増子直純のキャラがそのまんま滲み出た、まさしくリズム&演歌。 MC でも笑いをとりつつポジティブで力強いメッセージを真っ直ぐに唱える様が堂に入ってる。この人のキャラ好きだなー。コームでビシッと髪をキメた後は間髪いれずに男ロックの連打。途中では榊原郁恵 「夏のお嬢さん」 の振付含めたカヴァーなんてのもあったり。そしてラストは新曲 「真夏のキリギリス」 。これはちょっと軟派な (笑) ディスコ風ナンバー。40分があっという間、終始盛り上がりの良いアクトでした。クソ暑い昼間に合ってた。


bloodthirsty butchers @ WHITE STAGE
最初は Dirty Projectors 見ようかと思ってたけど歩くのめんどいんで (えー) そのままホワイトでブッチャーズ。ライブ見るのは初めてです。吉村秀樹は案外ひょうきんな人だったけど、一発音を出せばさすがその筋の豪傑、力強く密に詰まったオルタナティブな爆音が豪快に開ける。もちろん吉村氏だけではなく他のメンバーもガッツリ地に足のついたダイナミックな音で応え、ベテランたる安定感の上でワビサビ、郷愁を滲ませるアンサンブルがこちらにも響いてくる。セットリストは 「フランジングサン」 でスタート。新譜中心の内容になるかと思ったけど、 「kocorono」 から2曲もやってくれたのは意外だった。最近完全版が出たからかな。 「2月」 と 「7月」 。特に 「7月」 は長尺の中で渦を巻くように音を轟かせ、何処までも高みに昇っていくような感覚が凄く心地良かったです。今年の7月最後の日の曲。


そして田渕ひさ子を生で見るのも俺初めてなんですが (もっと早く会いたかった…) 、何と言うか、ギタリストとしてのアイドル性は今も昔も変わってないなと思った。至って素朴な外見なのにギターを持てば男勝りな爆音を鳴らす、というのは男女ともに何かしら感じるものがあるはずだと思うけど偏見かしら。世のロック女子はカエラとかじゃなくてちゃこを目指すべきだ!とか言ってみる。彼女の歌声もバンドの中で面白いアクセントとなってましたね。


MORIARTY @ ORANGE COURT
ようやくホワイトから奥地に足を踏み入れる。またビール飲みながら少し休憩してモリアーティ。全然初聴きだったけど、今回の出演者の中でマイスペチェックしてて気になったバンドのひとつです。女性ヴォーカルを中心とし、ジャズ/フォーク/カントリー/ボサノヴァなどを消化したアコースティック基調の落ち着いた楽曲なんですが、曲前にカタコトの日本語で 「ミンナデ アメヲ ヨビマショウ」 「アクムハ スキデスカ」 などの MC があり、楽曲毎に歌詞のストーリーがあるようで、ファンタジックで仄かにダークなお伽噺のような音世界が印象的でした。メンバー全員が中央のマイクに集まって身を寄せ合って演奏する姿は、何だかバンドというより家族のようで微笑ましかったり。体全体使って感情豊かに弾くギターや、曲によって様々な音色を使い分けるハープも見どころ。新種のメルヘン楽団のようなパフォーマンスでなかなか面白かったです。確かにこれは木道亭とかにも合うなあ。


STRAIGHTENER @ WHITE STAGE
この辺の時間帯もどう立ち回ろうか結構悩んだけど、とりあえずテナーへ。見るのは確か2005年のサマソニ以来5年ぶり。彼らもここしばらく遠ざかってたな。新たにギタリストが加入して4人になったけど印象は大きく変わらず、何とも真っ直ぐなエモ J-POP 。最近の曲はベタなポップスに寄っかかりすぎてる気がして好みから外れてしまうんだけど (ヴォーカルは微妙にミスチル病発症してる気がする) 、 「Melodic Storm」 「Discography」 と昔の曲も演ってくれて、そこでは少しアガりましたね。でも見てる途中でのっちのこと思い出して俄然集中できなくなった。バンドマンで売れててアイドルと付き合ってるってそんなリア充ないだろ。今どうなってんだよねえねえ (下衆) 。


ザ・クロマニヨンズ @ WHITE STAGE
いつぞやの CDJ 以来お久しぶり。彼らも形は違えど真っ直ぐすぎてもう。ビチビチ身体を痙攣させては表情をこねくり回すヒロト。でも 「体、健康に気をつけて」 「イベントにはご迷惑をおかけしないように」 というのは年とって丸くなったのか (笑) 。曲はもちろんアホでも分かるパンク/ロックンロール。リズム隊のタイトな安定感でスムーズにノれるし、ヒロトマーシーの作るメロディはしっかりツボを押さえたキャッチーさでストレートに響く。もう完全に一時代築いて伝説と化してる人たちなのに、過去の曲一切演らず今のバンドで第一線で盛り上げられるってのは素敵なことですね。そいやベースの勝さんは今のサッズのことどう思ってるのかちょっと訊いてみたい。 「しらね」 で終わりそうだけど。


ROXY MUSIC @ GREEN STAGE
Brian Eno の在籍してたグラム系バンド、というくらいの認識で実際に音聴くのは初でした。おお、これがモノホンのグラムってやつか…。女性コーラスやホーンセクションを従え、紳士の装いで登場した Bryan Ferry が朗々と歌声を聴かせる、派手でグラマラスなエンターテインメント・ロックショウでした。むしろロックよりエンターテインメントの方に比重がかかってる感じ。個人的には…うーんごめん、この手の音楽に馴染みがないもんであまりピンと来なかった。ここでまた結構強い雨降ってきたのもあって会場過疎気味だし、やはり思い入れがないとキツいのかなと思い途中退出。その後終盤に布袋寅泰がゲストで出たというのを噂で知ったのでしたとさ。えーマジで?


EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX @ ORANGE COURT
夜遅い時間帯で体力持つかどうか不安だったけど、マメに休んでたからか意外に行けそうだったんで行ってきた。テンションだけ切らさないために雨の中タイラーメンとビールかっ食らう姿はどう見ても難民キャンプ。それでですね、多分皆さんにもひとつやふたつあると思うんですけど、実際に聴いてみたらおそらく気に入るはずなのに、機会に恵まれなくて何となくずっとスルーしてきたバンド。俺にとってはこのエゴがそう。しかし最近たまたま 「GO ACTION」 の動画見て案の定一発で気に入り、今回見に来たというわけです。だんだん雨もおさまってきたし、今日コレで最後ということで余力残さずに臨む構え。


結論から言うと非常に楽しかったです。ライブ見終わってつくづく 「何で俺このバンドスルーしてきたんだろう?」 と思うことしきり。中納良恵は大きく背のあいた赤いドレスで登場し、伸びやかで丸みを帯び、なおかつ芯のある歌声を心地良く聴かせる。スウィンギンなグルーヴに昭和歌謡風のムーディないかがわしさを纏いながら、所々にギターロック的意匠も垣間見えるのが彼ら流、という感じですかね。この昭和歌謡風というのが扱い方によっては狙い過ぎてダサくなる危険性も孕んでますけども、彼らの場合はあまりギミックを多用してゴテゴテさせることをせず、洒脱なメロディ感覚を残して現代風なポップスとして聴きやすく洗練させてるように思います。 「だるい」 「色彩のブルース」 では緩やかにたゆたうロマンチシズムが空間を包み、 「BRAND NEW DAY」 「GO ACTION」 ではダンスグルーヴの即効性に一撃でノックアウト。 「くちばしにチェリー」 ではもはやモッシュですよ。フジで初めてモッシュするのがエゴだとは思わんかった (笑) 。キラーチューンの連発で否応なしに盛り上がった、満足のアクトでした。


以上で2日目は終了。ライブ終わった途端にドッと疲れが…。最終日に続きます。