EGO-WRAPPIN’ 「ないものねだりのデッドヒート」

ないものねだりのデッドヒート(初回ラッピン)(完全限定生産盤)

ないものねだりのデッドヒート(初回ラッピン)(完全限定生産盤)

1年7ヶ月ぶりとなる7作目。


周回遅れもいいところですけど、リアルタイムで音源聴いたのは今回が初めて。今までにも変遷はあったかと思いますが、今作は一見さんの俺にとっても非常にエゴラッピンらしいアルバムだなと思いました。一番ベースにあるのは確実にジャズテイストの昭和歌謡ですが、楽曲によってはギターロック的アプローチを大きくとっていたり、現代らしい解釈も満載。その折衷によるある種ライトな感覚は人によっては物足りなさに転じることもあるでしょうが、個人的にはこのスタイルこそがエゴの個性であり、強みなのかなと思います。すでにライブでも鉄板のキラー曲 「BRAND NEW DAY」 は歌謡テイストが一番ストレートで分かりやすい王道曲ですが、鮮やかな透明感が広がる 「スカル」 や、 UK ロックの渋味が滲んだ 「黒いセーター」 なんかは昭和云々に囚われず、単純にポップスとして心地良く耳に馴染む。やはり中納良恵というヴォーカリストの存在が大きいですね。多少踏み出したことをしても彼女の歌声があればエゴとして纏められる、そんな足場の強さがある。総じてファンは安心の内容じゃないかと。


Rating: 7.4/10
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