weezer 「Hurley」

Hurley

Hurley

Epitaph に移籍し、1年空けずのリリースとなる8作目。


移籍が関係してるのか、オープナー 「Memories」 「Ruling Me」 は久々に快活なスピード感のあるアッパー曲。お馴染みの甘酸っぱく親しみやすいウィーザー節が心地良い速度で痛快に開けていく、この勢いは 「Green Album」 の頃を彷彿とさせるかも。ただやはり、今ではすっかりアリーナロックバンドと化した彼らなので、そのスケールに相応しいセルアウトなポップ感と装飾が多く、瑞々しさというよりは安定した貫禄といった印象の方が強いですね。ストリングスを従えて壮大さを増した 「Unspoken」 、あとボーナストラックで Coldplay 、それも 「Viva la Vida」 のカヴァーを演っちゃってるあたりなどは今のスタイルだなーと。でも前作よりは装飾控え目でストレートにロックバンドとしての太い骨組みをアピールした曲が多いかな。まー何にせよ今回もマイナーチェンジで目新しさなどはほとんどないです。個人的にウィーザーは最初の3枚くらいでほとんど全てを出し切ってるバンドなのかなーという思いがあり、今作を聴いてもその思いは払拭されるどころかより強くなってしまうのでした。正直言ってさすがに飽きる。


Rating: 5.6/10
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