Amusement Parks On Fire 「ROAD EYES」

Road Eyes

Road Eyes

英国はノッティンガム出身の5人組による、4年ぶり3作目。


健康的なシューゲイザーはアリですか?アリでございます。このバンドもシューゲイザー由来のノイジーな轟音とクリアな浮遊感を重ね合わせたギターサウンドを展開してますが、彼らの場合シューゲと同等の扱いでエモ/パンクのタイトに引き締まったラウド音を組み込んでおり、空間的な広がりがある一方でボトムを形成する骨格はとても強固。実に溌剌としたエネルギッシュな疾走感と、優しく暖かなアトモスフィアが同居した独自のサウンドを展開しています。エモとシューゲイザー、轟音という共通点以外は真逆を向いた音楽性のように思いますが、何度もミックスをやり直したというだけあってその繋ぎ目は至って自然。 「Flashlight Planetarium」 は切なく垢抜けたメロディをストレートに歌う彼らならではのポップ曲だと思うし、 「Raphael」 なんかはオルタナ/グランジの刺々しさもテクスチャーの重層の中に引き摺りこんでるようで面白いです。もちろん生粋のシューゲ好きたちもサイケデリックな陶酔度高めの 「So Naturally」 〜 「Water from the Sun」 の流れで引き込まれるでしょう。ギターが鳴らす音に境目はないことを体現する好盤。


Rating: 7.8/10
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