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WOMEN 「PUBLIC STRAIN」

W

Public Strain

Public Strain

カナダ出身の男4人組による、2年ぶり2作目。初めて聴きました。


隔離された世界。無機質なハウリング・ノイズとくぐもったローファイな音質、密室の中で反響する歌声といった音処理はニューウェーブの最もダークな世界、ノイズ/アヴァンギャルド界隈のキナ臭さを醸しつつ、VU や Sonic Youth などに通じる NY アートパンクの低温火傷を起こしそうな危険なクールネスも孕む。かと思えば 「Narrow with the Hall」 「Penal Colony」 などでは割と牧歌的でポップな側面も見せたり (でも音はノイズ塗れ) と、ひとつの枠にカテゴライズされることを頑なに拒むかのような畸形じみたインディロック。何と言うか、良い意味で今の時代っぽくない。70〜80年代のアングラシーンにひっそり産み落とされた発掘音源みたいな、その頃の 「新しいロック表現を模索する」 というニューウェーブ運動のストイックな精神が生々しく封じられてるようで、例えば This Heat とかと並べて聴いても違和感はほとんどないと思います。聴く人/時を激しく選ぶ音楽ではあるけれど、その一切の色味を削いだ音が示す世界は、モノリスのように確固たる強度を持って迫ってきます。この実験性とポップのバランスを狙うのはなかなかの奇跡じゃないかなと。


Rating: 7.0/10
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