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Panda Bear 「Tomboy」

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Tomboy

Tomboy

Animal Collective のメンバーによる、4年ぶり3作目ソロ。


相変わらず、視線がほとんど現世を見ていない。アニコレ本隊でも展開していた極彩色のサイケデリック・ワールドは今作においても健在です。例えばシューゲイザー、ポストロック、ダブステップなど音響性重視のジャンルは数多くありますが、彼の作り出す音世界はそのいずれでも括ることが難しい。未開の秘境から湧き立つ泉のような豊潤さ、異国の謝肉祭にも似た土着的ムードと多幸感がありつつ、引き込まれると二度と戻れなくなりそうなダークネスも裏側に孕む。外部に開けるのではなく外部を飲み込む、まるでブラックホールのように口を開けて広がるサイケデリア。しかしながら同胞の Avey Tare が闇ならこちらは光といった具合で、ポップなメロディを朗々と歌う彼のヴォーカルはそのサイケ世界への案内人の役割を果たしてる気もします。ヒップホップに寄ったかと思えば洗脳の勢いで歌声が木霊する 「Slow Motion」 、タイトルそのままに深い酩酊を誘う 「Drone」 、カオティックとも言えるほど極彩っぷりに拍車がかかる 「Afterburner」 など11曲。本隊ではさらにここからメンバー同士の化学反応が進むんだろうなとも思ったり。


Rating: 7.4/10
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