XA-VAT 「JAPAN TOUR 2011」 @ 梅田AKASO


三十路四十路の Kawaii おっさん集合!


石井秀仁 (cali≠gari/GOATBED) 、 Közi (MALICE MIZER) 、 SADIE PINK GALAXY (SPEECIES) 、小間貴夫 (GOATBED) のニューウェーブ原理主義者たちにより構成される新バンド XA-VAT 。ライブはどうやらゲリラ的に行われていたようですが、正式に告知されていたものとしては初の大阪公演。先日の初フルレンス 「艶℃」 がたいそう格好良い傑作だったので、今回のライブもしっかりチェックという感じで。


今回の梅田 AKASO の入りは…6〜7割程度かなー。うーむ豪華なメンツだと思うしもうちょっと盛り上がってもいいはずなんだが。客層はやはり女性がメインで、各メンバーのキャリアをずっと追ってきてるであろう方々。開演前はステージ後方に DJ がセットされ、俺が知ってるところでは Michael Sembello 「Maniac」 とか Devo 「Whip It」 なんか流してたな。ある意味分かりやすい選曲。だらだら酒飲みながら定刻になると暗転、メンバー登場。


この日のメンバーは 「VAT-DANCE」 の PV と同じ衣装だったかな。天を突くスパイキーヘア、不必要にヒラヒラのついた服、妖艶なアイラインで飾り立てたドギツさ全開のスタイル。こういうエレクトロ系バンドのライブって映像やライティングといった演出と音をシンクロさせるのが主流になってると思うのですが、この人たちはもう自分自身が演出という感じ。機材にしたって普通のシェイプのギターとかまず使いませんよ。ボディとヘッドが繋がってるのが大前提くらいの勢い。特に Közi は鋲打ちまくった袴のようなお召し物に黒ボブ (あとチラチラ見える和柄刺青) でネオジャポネスクを体現していてとても Kawaii 感じでした。


ライブに関しては、そもそもギターと歌以外は完全に打ち込みなバンドなので、多少リミックス的にいじくってる以外はほとんど音源そのままだなーという感じ。もちろんその楽曲はどれもエッジィかつ鮮やかで、強くフィジカルに響いてくるのですけども、演奏自体は忠実な再現がメインで少々肩すかしというか、高望みしすぎたかなという感も正直残る。でもそこはやはり演者のパフォーマンスでカヴァーという感じか。まー個人的には K醇rzi が動いて喋ってくれてるだけでも嬉しいのだけど (笑) 。基本みんな素っ気ないけど肩の力を抜いて楽しんでる感じで、特に秀仁は歌いながら笑顔も覗かせていて、気ままに演りたいことを演ってる良い状態なのだろうな、と。


「Mecca」 「EPOC TRACE」 といったポップ曲が意外にアッパーに感じ、その一方で 「E-Z」 「XANADOoM」 などの高速暴れ曲は思ったよりも大人しめだった印象。全ての持ち曲演奏しても1時間程度。まだ出来立てのバンドなのでこれからという感じですね。


あやふやなセットリスト↓
1. ZEROTICA
2. Mecca
3. INVASION-NOVATION
4. THE 艶℃ BABY
5. Mr. VITAL
6. E-Z
7. VAT-DANCE
8. (新曲)
9. BLACK RUNWAY OF DEVILS
10. NUMANS-Roxette
11. EPOC TRACE
12. (新曲)
13. XANADOoM
(アンコール)
14. (新曲)
(アンコール2)
15. ZEROTICA