andymori 「革命」

革命

革命

メンバーチェンジを経て、1年4ヶ月ぶりとなる3作目。


新しいドラマーは前任者よりも比較的タイトで堅実な印象、だけども楽曲自体には大きな変化はなし。彼らは基本的に楽曲を練り込むということをあまりしないのでしょうか。音は純粋にスリーピースのアンサンブルのみ、曲によっては1分台でスパッと終わり、全体も11曲29分というやたらコンパクトな尺に収まった内容。しかしながらその中に詰め込まれた彼らなりのロックンロールの衝動、演奏することの楽しさといったポジティブなパワーは相変わらず新鮮です。性急なスピード感と牧歌的なメロディ、大人びた少年のような衒いのない歌声。遠い誰かに声を届かせようとする表題曲 「革命」 、バンドやろうぜ!な夢と情熱を真っ直ぐに歌う 「ユートピア」 、もはやタイトル以上のことを歌ってない 「スーパーマンになりたい」 など、シニカルかつ叙景的だった前作からさらに若返った、ともすれば子供っぽいとも言われそうな歌詞が今回印象的。ますますクセを無くしてまっさらな状態になって、それでも妙に惹きつけられるのは天性の作曲センスゆえか。個人的には 「楽園」 がベストナンバー。肩の力を抜いてこういうフックのあるメロディがさらっと出てくるのは才能だよなーと思う。


Rating: 7.6/10
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